2007年6月号 はしか特集

更新日:07/06/01

もう皆さんも新聞やニュース等でご存知のように4月下旬から、関東を中心に麻疹(はしか)が集団発生し、ワクチン未接種者への接種を呼びかける緊急情報が出されました。

ほとんど一般の人は、ご存じないでしょうが、実は日本では毎年100~150人程度の人が麻疹で死亡していると推定されています。
特に乳幼児では、脳炎を発症したり、肺炎をはじめとする重症の合併症を起こして、入院治療を要することもしばしばです。
さらにまれには、罹患後何年もたってから亜急性硬化性全脳炎と呼ばれる致命的脳炎を発症することもあります。このようなことから、今や麻疹はできるだけ罹せずにすませたい感染症となっています。

    麻疹とはどういう病気か
  1. 感染経路:飛沫、空気感染(非常に感染力が強い)
  2. 潜伏期:10~12日
  3. 症状:
    ①前駆期⇒
    3~5日間、発熱、せき、鼻水など「かぜ」に似た症状が続く
    ②発症期⇒
    一旦熱が下がるが再び高熱が出て、顔、首、全身に発症が現れ4~5日間続く
    ③回復期⇒
    発熱はおさまり、発疹は色素沈着を残して消退する。
  4. 治療:特効薬はなく対症療法
  5. 患者に接触した時:接触後3日以内であれば予防接種により発症予防効果が期待できる。

海外での麻疹 -日本は麻疹輸出国!?-
欧米先進諸国のワクチン接種率は95%に達しており、麻疹はほぼ制圧されています。例えば、アメリカでの発生数は全国で毎年数例~10数例程度で、しかも、そのほとんどが日本を始めとした外国からの輸入例で占められています。日本などアジアの国々は名指しで”麻疹輸出国!”として公式に非難されている程です。
日本のワクチン接種率は全国平均で80%地域によっては50~60%でしかありません。

麻疹の予防接種について
麻疹は非常に感染力が強く、うがいや手洗いでは予防できません。予防法は、ワクチン接種だけです。

☆2006年6月から、第一期(1歳児)および第二期(5~7歳未満で小学校就学前の1年間)の2回、麻疹・風疹混合生ワクチン(MRワクチン)接種が始まりました。

MRワクチンを1歳のお誕生日プレゼントにしましょう!

☆麻疹・風疹ワクチン なぜ2回接種なの?

理由その1
1回の接種で免疫がつかなかった子供たち(数%存在すると考えられます)に免疫を与えます。
理由その2
1回の接種で免疫がついたにもかかわらず、その後の時間の経過とともに、その免疫が減衰した子供たちに再び刺激を与え免疫を強固なものにします。
理由その3
1回目に接種しそびれた子供たちに、もう1度接種のチャンスを与えます。

10代、20代で流行中
☆麻疹ワクチンが必要な人

麻疹ワクチンが必要な人

Q.ワクチン1回だけで大丈夫?

A.小学生以下のほとんどは、1回の人が多いです。1回接種では免疫が下がり、発症することもありますが、未接種に比べれば重症にはなりません。心配な人は、自費になりますが、抗体検査をするかワクチン接種をおすすめします。

麻疹について、ご心配な方はお気軽にご相談下さい。