|
インフルエンザは毎年12月上旬から3月にかけて(1月末から2月頃がピーク)流行します。
日本では過去数十年間、はじめにA香港型、Aソ連型が流行し、
後半になってB型が少し流行することが多いのですが今年ははじめからB型が大流行しました。
☆インフルエンザは普通の風邪とは違います!!☆
インフルエンザは空気感染(飛沫感染)で感染力は非常に強く
潜伏期は1~5日(平均3日)で、感染可能期間は発症前1日から発症後7日です。
一旦流行が始まると短期間に乳幼児から高齢者、基礎疾患のある人は
重症化しやすく最悪の場合、死に至ることもあります。
| |
インフルエンザ |
風邪 |
| 原因ウィルス |
インフルエンザウィルス |
ライノウィルス、コロナウィルス |
| 主な症状 |
突然の高熱(38℃以上)
頭痛、全身倦怠感咳、鼻汁
咽頭痛筋肉痛、関節痛など
インフルエンザB型では下痢、嘔吐
腹痛などもある |
微熱(37.5℃~)
咳、鼻汁、くしゃみ |
| 合併症 |
肺炎、中耳炎、気管支炎仮性クループ
筋炎熱性けいれん |
なし |
☆熱性けいれんと急性脳炎☆
熱性けいれんは急激な体温の上昇とともに起こりますが、
けいれんの持続時間が10分以内で意識障害がありません。
急性脳炎はインフルエンザ発病の24時間以内に多く起こります。
けいれんがおさまらない、意識がもどらない場合すぐに病院へ!
☆インフルエンザの迅速診断☆
インフルエンザ流行中に発熱した乳幼児は臨床症状だけでは
他の疾患と鑑別できない場合もあります。
インフルエンザの治療薬の効果のためにも早期診断と検査が必要になります。
鼻汁からウィルスを検出する迅速検査では発熱当日は陰性となることがあります。
あせらず翌日受診された方がよいです。
もし、インフルエンザにかかってしまったら早目に治療し体を休めて自分の体を守り、
他の人にうつさないことが大切ですね!
☆鳥インフルエンザと新型インフルエンザについて☆
鳥インフルンザウィルスに感染した渡り鳥が運び屋となって家禽類(鶏、アヒル)と接触し
鳥インフルエンザを発症します。
感染した家禽類に接触した住民が発症し、このウィルスが人から人へと
効率よく感染する能力を獲得すると新型インフルエンザ(H5N1)となります。
従来のインフルエンザウィルスと鳥インフルエンザウィルスが人や豚の体内で混じり合って
遺伝子が組み換わり出現する可能性が指摘され、発症すれば大流行が予想されます。
現在、鳥インフルエンザが東南アジアや欧州で広がりつつあります。
まだ鳥から人への感染にとどまっており、すぐに新型インフルエンザの発症に結びつくわけではありません。
治療薬として抗ウィルス薬「タミフル」とワクチン接種が有効とされています。
インフルエンザの予防法
- 栄養と休養を十分に取る
- 人混みをさける
- 適度な温度と湿度を保つ(室温20℃前後、湿度60~70%)
- 外出後の手洗いとうがいの励行
- マスクの使用
- ワクチンによる予防
治療法
-対症療法-
高熱や痛みに対しては解熱剤などが使われます。
解熱剤は症状を緩和させる対症療法でありインフルエンザそのもを治しているわけではありません。
抗生物質も細菌が原因の合併症には有効ですがインフルエンザウィルスには効果はありません。
尚、小児の解熱剤として(インフルエンザに対する)アスピリンの使用は世界的に控えられています。
注:座薬としてボルタレン座薬、頓服としてポンタールは使用しないで下さい。
-抗インフルエンザ薬による治療-
抗インフルエンザ薬は体内でインフルエンザウィルスの増殖を抑える薬で
病気の期間と症状の重さを軽減する効果が優れています。
抗インフルエンザ薬としてA・B型に共通な薬があり、経口薬、小児のドライシロップが使用されます。
抗インフルエンザ薬は発症してから48時間以内に内服する事が有効と言われています。
インフルエンザ薬(タミフル)による副作用
| 皮膚 |
ジンマ疹・紅斑・掻痒感 |
※いずれも頻度は不明です。 |
| 消化器 |
口唇炎・口内炎・腹痛・消化性潰瘍 |
| 精神神経系 |
妄想・幻覚・ケイレン・興奮 |
★タミフル内服後4~8時間後に副作用が出る可能性がありますが、
内服後からは常にお子さんの状態を観察し、異常があったら即連絡して下さい。
インフルエンザ感染後の登園、登校期間
一般的にインフルエンザに感染し発症後3~7日間ウィルスを排出すると言われています。
学校保健法では「解熱後2日を経過するまで」をインフルエンザによる出席停止としていますが
「ただし、病状により、学校医、他の医療機関の医師において伝染のおそれがないと認めた時は
この限りではない」となっていますので、医師の指示のもと許可証を提出した上で登園、
登校して下さい。
|