2006年3月号 風邪と似ているから注意しましょう!放っておくとこわい『溶連菌』

更新日:06/03/01

溶連菌感染症というのは、かかりはじめの症状がかぜによく似ています。かぜのように2~3日で熱も下がり、のどの痛み、のどの赤みもとれ、治ったようにみえます。しかし決められた期間薬を飲み、きちんと治しておかないと急性腎炎やリウマチ熱などの病気をひき起こすことがあります。

  1. 溶連菌とは・・・A郡β溶血性連鎖球菌の略で発熱扁桃炎、咽頭炎を起こします。
  2. はじめの症状・・・2日~1週間の潜伏期間があり、かぜに似た症状
    (39度前後の発熱、のどや扁桃が真っ赤になり痛みがある。腹痛や吐気を伴うこともある)
    が現れます。
  3. ひどくなると・・・細かく赤い発疹が首、胸、わき、下腹部全身に広がり、
    舌の表面がブツブツ赤く腫れ、イチゴのようになることもあります。
  4. 治療・・・のどの検査で溶連菌とはっきりしたら抗生剤を10日間服用し、
    診断されてから2~4週間後に尿検査が必要です。
    兄弟や家族にもうつることがあるので薬を予防的に飲んでもらいます。
  5. ひき起こす恐れのある病気・・・薬を途中でやめたり、飲まなかったりすると
    急性腎炎やリウマチ熱、中耳炎、肺炎などをひき起こすことがあります。
  6. 保育園・学校・・・登園(登校)許可証が必要になります。
    2~3日後のしてされた日にもう一度受診してください。
溶連菌感染後 急性糸球体腎炎とは?

溶連菌感染の1~3週間に急に腎臓の症状がおこります。主な症状は血尿高血圧むくみです。
菌の毒素に対する体の側の反応によっておこり
また、そのような反応を起こしやすい人とそうでない人がいつようですが、
詳しいことはわかっていません。
経過や血液検査、尿検査所見が特徴的なので典型的な場合には診断は難しくありません。

治療

入院の上、安静、食事療法(減塩・水分制限・低蛋白食・高カロリー食)薬物療法が必要になります。

通常は1~2ヶ月で軽快し遅くとも6ヶ月以内に治癒する予後は良好な病気です。


2006年3月号 軽度発達障害

「軽度発達障害」ということばは医学的に正式な診断名ではありません。
ここ数年文部省の「特別支援教育」の推進で子供達が通常学級に在籍しながら
個別の配慮を必要とすることをいい、そのような子供達が増えつつあります。

■学習障害(LD) - 文字の読み書き、計算能力の習得における問題
■注意欠陥多動障害(AD/HD) - 自己コントロールにおける問題
■高機能広汎性発達障害(PDD) - 対人関係や社会性構築
(高機能自閉症・アスペルガー症候群) 思考の柔軟性における問題

発達障害は幼児期、集団生活の開始とともに多動や衝動性対人との問題が表面化してきます。

(AD/HD)は一般的に集団場面でルールが必要とされる4歳台から目立ちはじめることが多く、
知的には正常であることが多いのでそのまま「困った子」として放置され、
小学校入学後から他の子供との差が学校と家庭の両場面で明らかになってきます。

    【行動特徴】
  • 不注意・・・気が散りやすい、忘れっぽい
  • 他動性・・・着席できない、駆り立てられるように行動する、しゃべりすぎる
  • 衝動性・・・順番を待てない、他人を妨害し邪魔する

誤解される原因として「本人のわがまま」や「しつけ」「愛情不足」がありますが、
そうではなく「脳の成熟のアンバランス」が原因です。
AD/HDの発症に早く気づきその子に応じた適切な支援を行なっていくことが重要です。

治療として薬物療法(中枢刺激剤)がありますが食欲減退、不眠などの副作用もあります。
多動性や衝動性は年齢とともに軽減し大体は良好な経過をとっていきますが、
叱られ続け、不適切な対応(虐待など)で失敗感、挫折感をくり返し体験していくと
「どうせぼくなんか・・・」とやる気を失ってしまいます。
更には勉強に対する気力がなくなり、学校に適応できなくなり中には
反抗挑戦性障害暴力行動反社会性人格障害
のような二次的障害が成人にみられることが知られてきました。

子供の暴力行動に感情的にならず何かを要求したいのか?
注目してほしいのか?逃避したいのか?
子供をしかる前に子供の背景にある想いを理解してあげて下さい。
言葉で表現すれば良いことを教えてあげて下さい。

~幼児期から気をつけたいこと~
  • 家庭環境を変えましょう
    家庭内に暴力があれば暴力で意思表示しようとします。
    ビデオ、テレビゲーム・コミック含めて暴力シーンを目にする機会を減らしましょう。
  • 物事に集中させましょう。一日中テレビをつけっぱなしにしてませんか?
    見る時間、見る番組を決めましょう。食事中はOff
  • しからずにほめて、やる気を出させてがんばらせましょう。