2006年11月号 インフルエンザ特集

更新日:06/11/01

■1 インフルエンザと風邪の違い
  インフルエンザ 風邪
感染力 強い 弱い
発症 急激 徐々
発熱 高熱 ほとんど無熱
全身倦怠感 強い 軽い
筋肉痛・関節痛 あり なし
合併症 あり なし
原因ウィルス インフルエンザウィルス ライノウィルス

■2 インフルエンザの合併症
  • 仮性クループ
  • 中耳炎(小児では多く見られる。約25%で合併)
  • 気管支炎・肺炎
  • 熱性けいれん(インフルエンザには5.5%で合併)
  • 筋炎
  • 急性脳性:意識障害、けいれん、熱せん妄(1万人に数人)
  • 心筋炎

■3 インフルエンザの予防
  • インフルエンザワクチン接種
  • 人込み、繁華街への外出は控える
  • 室内の湿度を適度に保つ(50~60%)
  • 十分な休養とバランスの良い食事
  • 帰宅時のうがい、手洗い
  • マスクの着用
■4 インフルエンザにかかってしまったら…

早めに治療し、身体を休めることは、自分の体を守るだけでなく、
他の人にインフルエンザをうつさないという意味でもたいへん重要なことです。

  1. 単なる風邪だと軽く考えず、早めに医療機関を受診して治療を受けましょう。
  2. 安静にして休養を取りましょう。特に睡眠を十分にとることが大切です。
  3. 水分を十分に補給しましょう。

インフルエンザウィルス治療薬としての抗ウィルス治療薬(タミフルなど)は、医療機関で診察の上で使用できます。インフルエンザに抗生剤は効きません。しかし、インフルエンザにかかったことにより、他の最近にも感染しやすくなり、このような細菌感染による肺炎、気管支炎などの合併症に対する治療として抗生剤が使用されることがあります。

◆解熱鎮痛薬について◆
解熱鎮痛薬は、高熱と疼痛(筋肉痛、関節痛、頭痛)による苦痛と体力消耗が大きい時に屯用で使用します。子どもではアセトアミノフェンが安全性の面から第一選択となります。子どものインフルエンザに禁忌となっている薬はライ症候群との関連があるとされアスピリンと、インフルエンザ脳性で死亡率の高かったジクロフェナクナトリウム(ボルタレン)とメフェナム酸(ポンタール)です。大人に処方された薬や家庭に保管された薬を安易に使用しないでください。

"ワクチン接種 お早めに!"

■5 インフルエンザワクチン <よくある質問コーナー>
Q1:ワクチン効果はどの程度あるのですか?
A1:現行のワクチンの有効率は、乳幼児では30~40%、児童・生徒~成人では70~90%です。
Q2:なぜ毎年ワクチンをしないとダメなのですか?
A2:インフルエンザウィルスは毎年少しずつ変異していきます。 この変異に対応する為にワクチンに使用されるワクチン株も、次シーズンに 流行すると予測される株を用いて作製されています。 高い免疫を維持して感染防御に備える為には、毎年のワクチン接種が必要です。
Q3:卵アレルギーのある人もインフルエンザの予防接種が出来ますか?
A3:卵アレルギーの程度にもよりますが、ほとんどの場合問題なく接種できます。 製造過程に発育鶏卵由来成分がワクチンの中に残って、それによるアレルギー 症状がまれに起こることもあります。 しかし、近年は高度に精製されて、ワクチンにはほとんど残っていませんので 軽い卵アレルギーはほとんど問題になりません。 卵アレルギーと言われている人、卵をまだ食べたことのない乳児は、接種前に かかりつけのよく相談のうえ接種を受けましょう。
Q4:授乳中にインフルエンザワクチンを接種しても大丈夫ですか?
A4:授乳中のお母さんはインフルエンザワクチンを接種しても支障はありません。 インフルエンザワクチンは不活化ワクチンというタイプでウィルスの病原体を なくしてありますので体内で増えることもありませんし、母乳を通してお子さん に影響を与えることもありません。